Thursday, March 14, 2013

誕生日ありがとうございます


先日3月6日に33歳になりました。
お祝いメッセージをくれた皆様ありがとうございます。

誕生日に、いつも考えないことを改めて考えるという習慣はないのですが、facebookのおかげでどっさりメッセージを頂いたので、そのお礼のようなものをこちらに書こうと思います。と、なかなか会えない人が多いので、近況報告的な内容で。

宙音は元気でやっております。渡米して4年弱が経ちます。なんだか色々ありましたが、やっと、息つく暇のある生活をしています。ここ2年半で、2ヶ月の日本滞在と「繋ぎ」の短期サブレット物件も含めると約6箇所に住んでいます。シャワーのないパンクハウスから室内プール付きアパート、友人宅の客間からAirBnB物件まで。今の家に引っ越して6ヶ月目。しばらくここに住みます。ふぅ。

仕事っていうか食い扶持も、転々としました。フリーペーパーのスタッフ、レストラン案内係、弁護士秘書、TVクルーの運転手、そしてこの半年は和食レストランで仕込みとウエイトレスをやっています。ずっと立ち仕事。

例えば金曜日は昼12時から仕込み。調理場用の靴をはいてエプロンをして、布巾を洗って絞り、まな板をふき、米を炊き、と一日は始まります。3時くらいから1時間ほどお休みをもらって、だいたい近所のスーパーでおやつを買ってくるか、カフェでボケっとして、4時に帰ってきてまかないをみんなで食べたら今度はウエイトレスとして開店準備。5時開店、12時閉店。後片付けをして、12時半頃仕事終わり。土曜日も同じスケジュール。お店は2階建てで、私は1階を担当することが多いので、飲み物やレジがある2階と階段で行き来します。一晩で軽く50往復はするんじゃないかな。元気そうでしょ。

歩いても片道25分と短い距離ですが、通勤には主にバイクを使っています。しばらく自転車生活だったんだけど、盗まれた。ついでに家に空き巣も入って色々盗まれた。ワイルドですわ。徒歩通勤もいいけど、暗くなってからこの辺を歩くのは危険。バイクはBMW F650CS。乗り始めたのが去年秋だったので、寒くなってあまり乗ってないけど、去年の暖かい日に隣町ボルチモアまでは行きました。往復130キロくらい。この春夏が楽しみ。一番最初に練習でまたがってみたときに、エンジン入れる前にバランス崩して、転んで肋骨を痛めました。さらにその2日後に自転車で転んで同じところを打って、もうみっちり一ヶ月、痛かった。息できないぃ、っていう。あれは辛かった。やはり650CC、重いわな。秘書時代の自分では乗りこなせてなかったんじゃないかな、と思う。調理場って力仕事だからね。さらに野郎の同僚たちの中で筋肉量の少ない私は気合いと知恵と、てこの原理で毎日臨んでいるわけです。

もうしばらく、こんな生活をするんじゃないかなと思います。

そんな感じです。特に面白いまとめはないです。ごきげんよう。

誕生日は仕事場で、サプライズなラムチョップにキャンドルをともして、祝ってもらいました。(ラム大好き)

Instagramも始めました。
http://instagram.com/soraneyama

Sunday, January 20, 2013

たまには140字以上の文章も書いてみようよということでごく軽い話題をひとつ

ワシントンからこんにちは。お久しぶりのそらねです。アケオメ!

いま、とあるレストランで働いてます。和食でメニューにおにぎりもあり、他のアイテムより値段が安いこともあって(おにぎりですからね)よく注文があります。が、おにぎりを食べたことがないと思われるアメリカ人たちが、日本人には見られない食べ方をしている様が散見されます。というわけで以下、皆さんも参考にしてみて下さい。(何の?) 

アメリカ人たちの独創的なおにぎりの食べ方 
・箸でご飯を食べて、のりは残す
・手でご飯を押し出しながら、のりは残してご飯部分だけ食べる
・のり巻きの要領で、しょうゆにつけて食べる(一口目から)
・のりを持ち上げて具の部分にしょうゆをかけてから食べる(味見せずに)
 ・押して巻いてのり巻き状にした上で、しょうゆにつけて食べる
・のりを持ち上げて付け合わせのきゅうり柴漬けをご飯部分に乗せて、のりを戻した上でしょうゆにつけて食べる 

でマネージャーから、正しい食べ方を説明してやって、と指示があるんでテーブルに運んだ際に、「手でつかんでかぶりついて食べて下さい」って言うんだけど、「ああ、そうなのねありがとう」って人と「そりゃそうでしょw」って人では前者のが多いですね。 ほっ。

それではまた、近々。コトヨロ!

 ↓働いているお店の入り口(拾った写真)
  *2/1-2/10まで日本に滞在します。see you.

Monday, March 19, 2012

Bjorkという生き物

先月NYでBjorkのショーを見てからというものの、youtubeでbjorkのライブビデオを見まくっているのですが、ユーザーコメントの中に、「To understand and appreciate Bjork is to understand and appreciate freedom.」(ビョークを理解しその存在に感謝することは、自由を理解し感謝することだ)というものがあって、まさにその通りと思う。春の訪れと私とあなたの新たな角出をBjorkと祝いましょうか。そして先月のBiophiliaツアーのレビューと、いかにyoutubeなんかじゃライブの良さが伝わらないかって話しは次回にします。

Interview & "I miss you" from 1996.
埋め込めないのでリンク
曲は6分過ぎから始まりますが、最大のキュン死注意はトークで恋人について語る5分26秒目あたり。動きのかわいさに悶絶。


"Possibly maybe" at National Theater in Iceland from 1999
音程を外すことがほとんどないこの人、かつてインタビューで「リハーサルはしない。セックスのリハーサルをしないのと同じ」と言ってた。


"The anchor song" in Cambridge from たぶん1999
前半アイスランド語、後半英語。こういう繊細な表現はyoutubeなんかじゃ伝わりにくいけど、それでも2分58秒目の静寂に涙。

"Big time sensuality" at MTV Unplugged from 2002.

映像と音がちょっとずれているんだけど、音質が割と良くてそして黄色いドレスがかわいすぎる。このライブはDVDで出ていてとても良いです。


"Cocoon" from たぶん2002頃
隣の演者の背中をなでる役割の人がステージにいる。環境によって曲のアレンジを大きく変えるのもBjorkの特長。


"All is full of love"

貫禄。

"Hyper ballad" from 2007頃
アゲアゲです。Merci!


"Unravel" at River Side church NYC from 2007
教会の中で、マイク使わずに歌ってます。


オマケ。日本語字幕つきインタビュー from 2001
アーティストとして自分がやろうとしているのは、神話と未来を繋ぐこと、と。

オマケ2。16歳のビョークはポケモンでした。


Sunday, December 25, 2011

Amon TobinのISAMツアー、すごかった

オラ・アミーゴ。

 

(↑ツアーのトレーラー。この最初の静止画に映ってるルービックキューブみたいなのが、舞台装置の仕舞い方の図。複数の立方体が、貨物航空機の規定サイズいっぱいにパズルのように詰め込まれてる。)

何かの拍子にある音楽が耳について離れず、頭でずっと鳴っているということありますよね? 10月26日にNYはブルックリンのメイソニック寺院でアモン・トビンを見たあとぴったり1週間ずっと、このライブで演奏された曲がかわるがわる、私の脳内でシャッフルされっぱなしになっていた。その度に記憶が呼び戻され、しばし思い出してから我に返っては「ワオ。すごいものを見た。」と感嘆してた。

すごかった。Amon Tobin、ISAM Tour。

ヨーロッパ、アメリカで、フェス公演以外が全てソールドアウト。私が行ったブルックリンも、追加公演2回含め全3公演売り切れ。

(↑ISAM はアイサムと読みます。)

(↑会場 Brooklyn Masonic Temple の外観)

10月26日、水曜日。19時開場、20時開演。会場は寺院で、クラブっぽい雰囲気は全くない。キャパ1000人前後。(ツアー中で小さい方の会場。シカゴは5000とか。)バーも折りたたみのテーブルで、プロのバーテンっぽくないフツーの若者がクーラーボックスから缶ビール(何故かアサヒ・スーパードライのみ)などを出して売ってる。客は先に別のテーブルでチケットを買って交換する学園祭的スタイルで手作り感が落ち着く。開場を並んで待って入った客はほとんど皆ステージを一望できる二階の席を確保し、ゆったり待っている。



(↑こんな感じの二階席。)

私は踊る気満々でフロア最前列で待つ。木の床だ。

入場から2時間の9時半頃、Ninja Tuneの後輩女子シンガーEmikaのオープナーでじらされ切ったころにやっと会場は満員。カーテンが開き舞台装置がお披露目されるとすぐアモン登場。最初の一音からことごとく立ちつくした。しばし目が点、耳がダンボ。そして数秒後、我に返った。「うっはー!」と笑うしかなかった。なにこれ??


(↑End Song from Melissa Phillips on Vimeo).

このビデオは音質はひどいけど、この映像が目の前いっぱいに広がってて後ろには1000人の観客、爆音でアモン王子がプレイしてるところを想像してみて欲しい。鳥肌。

ステージ上に立方体が積み上げてある。私の目の前にはちょっと大きめの立方体、その中にアモン・トビンが入っていて、時々ライトが付いては彼がビートに合わせて体を動かしながら演奏してるのを映しだす。しかし全体に目をやると、静止してるはずの立方体が音に合わせて動いてる(踊っている)ようにしか見えないのだ。(え、私しらふだよね??) 

唖然と立ちつくしてはたまに歓声をあげる。まに見回しても周りの客もみな同じようにただただ間抜け面してたと思う。始まって40分くらいか、やっと、ダンス・ミュージックと言えるようなビートを刻み始めた。キタキター!と思う間もなくビジュアルもさらにパワーアップして頭くらくら体びりびり。これはヤバい。(Youtubeに投稿されたビデオのコメントで「アシッド食ってなくてマジ良かった!ww」ってのがあった。)ネクストレベル過ぎであご外れるわ。



音とビジュアルのシンクロ率が異常。


(↑Amon Tobin from Ciara Phelan on Vimeo). 

目の錯覚具合も異常。

これ目ですか耳ですか。私の感覚、混乱しております。

アンコールになってやっと耳慣れたダンス・ビート。かっこええ! そうそうアモン・トビンってヒップホップだってたよね、って。進化しすぎ。

紙吹雪、2回のアンコール、鳴りやまない歓声。タバコを手にもって何度もおじぎするステージ上のアモン・トビン。泣いてたように見えた。たぶん泣いてた。納得。手で胸を押さえて、頭を下げていた。ひとり、ステージ上で。




(↑私が見た日。)

なんとかホテルに帰ったら、紙吹雪が靴や服の中に入ってた。後で知ったけど、どっかのクラブでアフターパーティがあって、アモン・トビンがDJセットやってたらしい。そんなことも知らぬまま私は幸せに燃え尽きてました。深夜前に。


何だか分からないけどすごく、美しいものを見た。2ヶ月経つけどやはり、それしか言えない。それ以上言ったら無粋。でも。LEDの洪水が、ヘビーな機械音と壊れるぎりぎりのビートが、なぜこんなにも体に染みていくのか。飛び立つ航空機、リアルタイムで立方体に投影されるアモン、意志を持った群れのように動く立方体。なぜ心の真ん中を優しく撫でられたような震えを感じるのか。外は激しいビート、中は潮が引いていくように静か。この人はどこかにたどり着こうとしている。いや、どこかに戻ろうとしている。暴力的なまでにもがいているようで、芯は悠然と。彼の中だけにあるどこか美しい場所に向かう旅に、確かに私は同行していた。


今のところ予定されてる最後で唯一のISAM Tour公演が、12/31サンフランシスコの年越しイベント。お近くの方はぜひ。特にメディア・アートクラスタの皆さん、ライブ音楽好きの皆さん。間違いなく、ひとり×ライブ音楽の、現在のひとつの頂点にいる。これが10年20年後に美術館に置かれるのを待たずに、会場に見に行くべきと思う。先日ぶらり入った美術館で20年前のナム・ジュン・パイクの作品が静かに置かれているのを見て、それだけは年を超える前に言っておこうと思いました。生に飛び込め。切符を受け取れ。ハッピー・ニュー・イヤー!





技術的なところをもうちょっと知りたい人は、この制作裏舞台のビデオを。


ISAMの音の作り方はこちら。