Tuesday, December 28, 2010

シャワー放浪クリスマス(日本語訳バージョン)

前回のポストは初めて英語で書いてみた記事でした。そこでtwitterで誰か日本語にしてと半ば冗談で書いてみたならばpapsaursさんから訳が届いた! 私が少し手を入れさせてもらい、公開します。自分で書いた英文が日本語訳されるってのは実に面白い体験。確かに自分で書いた内容なんだけど、文体が翻訳調ってのがね。


最近ある人が苦々しい顔つきで、「ホリデーシーズンなんて嫌いだね」と言うのを耳にした。昨日はアタシも同じような心持ちでワシントンDCのダウンタウンを歩いていた。理由は少し違ったけどね。時はクリスマス。その男はレストランを経営していて、休日のちかくは店も暇になるし見通しも良くはない。私もクリスマスは嫌い。だって店はどこも閉まっちゃうし、街は死んだようになる。(しかも街はそれを悪びれもしない。)ところでバニラスカイという映画は見た事がある?マンハッタンのタイムズスクエアから全く人がいなくなるシーンがあって、ちょっとゾクゾクするんだけどカンペキ悪夢な感じ。今回は私にとってDCで初めてのクリスマス。日本の場合クリスマスは主に商売人が輸入してきたアイディアだから、お店もレストランもバッチリ営業しているよね。


近所のコインランドリー

で、私はあのワシントンDCの14番とF通りのあたりでシャワーが使える場所を探してたわけ。実験パンク生活中の私はこの4週間のあいだに 約10箇所でシャワーを浴びてきたし私のドゥー・イット・ユアセルフ・ハウスには未だにシャワーがないからさ。あちこちのジムでシャワーを使ったんだけど、その日はどうやらこの街のジムはただ一軒も開いてなさそう。大きな街に住むというのは、街は自分のフィールドでそれを自分で使いこなすってこと。外出する時は携帯電話の地図を開いて「ジム」と入力する。それで一番近いジムへ向かってフロントの人に「ちょっと忘れ物しちゃって」って言うのよ。すると彼はごく 平和的に中へ入れてくれて、私は十五分ほどシャワーを浴びた後、彼に向かってにっこり笑ってメリークリスマスって言うの。皆がハッピーになれるってわけ。


2匹の猫は兄弟

ジムが閉まってることや友人が里帰りで街を出てることが分かって、「ライ麦畑でつかまえて」のホールデン・コールフィールドがクリスマスの数日前マンハッタンを歩き回りながらやったかもしれないように、道に唾して毒づくとこだったわ。彼は映画も大嫌いだったけどクリスマスのことも大嫌いだったと思うよ。ワガママでサイテーのバカ野郎どもは、あんたの聖なる日に働いてる人間がいることなんか思いもしないだろうからさ。



"Who are you today?(今日のあなたは誰?)" 最寄り駅のプラットフォームからの眺め。

とうとうボールストンの24時間フロントデスクとジムのついたアパートに素敵なシャワーをみつけた。大使館で働く友達が住んでるとこ。普段はシャワーのためにそんなに遠くまで行くことはないんだけど、クリスマスの日じゃしかたないじゃない。毎日シャワーを浴びなきゃ、まともに扱ってもらった上にシャワーまで貸してもらえるほどキチンと見えなくなるしさ。 彼女と会ったのは2ヶ月ぶりで、お互い最近のニュースを知らせあった。彼女は風邪がよくなってきたところでもう4日間も外出してなかった。このクリスマスの日に彼女がもらう予定の唯一のプレゼントは、同僚が持ってきてくれる持ち帰りのキムチチゲ。もちろんずっと前から分かっていたけど、これってシャワー放浪人生の楽しいところ。お風呂場ってけっこうプライベートな部分だし、そこを使わせてもらうことで住人とすぐに打ち解けたりする。だって、「シャワー貸してもらえます」なんて言って、他人に頼らなきゃいけないんだってこと暴露しちゃうわけじゃない。人に対して自然と開けっ広げになれるわけ。頼むのに気が引けたり、大した理由が無いのにノーと言われたりしたら、その人がどんだけいい友達かってことは分かっちゃうかもしれないよね。パンクな我が家のシャワーは来年一月半ばには据え付けられる予定。だけど私って割と社交的で、しかも人生は短いし、やらなきゃって思うこともいっぱいあるから、手持ちの人材をふるいにかけるのと友だちの近況を聞くために、シャワー放浪実験はこれからも時々やろうかなーと思う。



Do you have to f**k over people to survive? (他人を利用しないと生き残れないもんなの?)

No comments: