Wednesday, December 16, 2009

はっきりとした音楽の効用

先々週のことであるが、続けざまにいくつかライブを見た。12/2&3にニューヨークでPhish、12/4にロードアイランド州プロヴィデンスにてMedeski, Martin & Wood、そして12/4はバージニア州シャーロッツヴィルにて再びPhishという音楽三昧の4日間。(ついでに12/2はThe Everybody Orchestraも。)4日間でざっと1720キロの旅だ。しかもひとりで。


↑プロヴィデンスにてMedeski, Martin & Woodのライブ後に立ち寄った町中の屋台。ラーメンではなく、ホットドッグやハンバーガーが売ってる。

いやー楽しかった。そして旦那からはちょっとした白い眼。まぁまぁまぁ。

何でそんなに移動して、ライブを見なくちゃ行けないのか? と聞かれたらもう、「美容と健康のため」としか。踊りまくってお肌もツヤツヤである。もしくは「正気を保つため」。決して冗談ではない。何かが静かに飽和点に達した時に、東京にいたらほとんどit's automaticな感じで車を走らせ草津の湯に向かってしまう、そんなのに似た自然な営みだ。残念ながらアメリカに温泉らしい温泉はないが、ライブミュージックがある。

4日間で4つのショーを、3つの州で見る。1回のライブだって楽しいのに、それを4日かけて旅しつつ積み重ねる。ひとりツアーであり、フェスである。祭り。祭りって典型的な「ハレ」状態だ。ハレとケ、のハレね。晴れ着のハレ。昔は共同体のお祭りやら、結婚式やら、なんやかんやハレの場があった。正月やお盆も、今よりリアリティがあったに違いない。今じゃ、義理でやってる感じが強いような。(私が東京しか知らないからかな。)個人の自由が増えて村や親族の集まりをスルーして良くなった分、日常生活の積み重ねでたまったストレスみたいなものは否応無しに自力で処理しなくちゃいけなくなってる。うまく処理できないと、風邪ひいたり、嫌な人になったり、離婚の危機が訪れたり、骨折したり、何かを諦めたり、上司の悪口を言ったりしちゃうんじゃないかな。個人主義の良し悪しだ。(ちなみにハレとケについてはこちらwiki。)


↑12/2phishの様子。ステージ遠いが、真ん中なのでライトがキレイであった。

日常のルーチンから完全に離れて、ほっと一息ついてみること。その地点から自分を眺めてみること。旅行に行ったり、うまい飯くったり、温泉行ったり、マッサージ受けたり、新しいセックストイ買ったり、山登ったり、酒飲んだり、LSD舐めたり、瞑想したり、迷走したり、いろいろ。遊び過ぎても日常と乖離が始まって本末転倒だし、真面目過ぎてもどんより行き詰まる。そこは腕の見せ所。どちらにしても、生活が滞りなく流れるように自分で工夫しなくちゃいけない。誰も、大事なところでは面倒を見てくれないのだ。健康管理は大人の自己責任である。時々ハレの場を自分で演出するのは、今ドキの生きる知恵。

私の次の予定は、 来週12/21、隣町ボルチモアであるGarage a troisのライブである。平日月曜なのでさくっと、であるが外しちゃいけない知恵の実践の一環である。

Garage a troisについては後でもうちょっと紹介してみようかと思うが、とりいそぎyoutubeに上がってるライブ映像をご紹介しておく。かっこいい。踊れる予感、たっぷりである。

2 comments:

Unknown said...

大人たるもの適度な邪気抜きは必要だものね。遭難しかけたら、すぐに軌道修正。こちらは来月のオーグルが楽しみです。

山平宙音 said...

おお、楽しんで下さい。いいなあ、オーグル。